世界陸上2025を振り返る
スポーツとリサイクルの意外なつながり

2025.10.01

今回、日本で9/13~9/21の9日間にわたり開催された世界陸上(正式名称:世界陸上競技選手権大会)ですが、第1回大会は1983年にフィンランドのヘルシンキで開催されました。
当時はオリンピックの1年後に4年に1回の開催でしたが、1991年以降は2年ごとの開催となっています。
日本では1991年(大阪)、2007年(東京)に続き、今回が3回目の開催となり、この東京大会が記念すべき第20回の大会となりました。今大会は暑さ対策として、例年より遅い時間帯での開催となったのも特徴です。
今回メダルが期待された桐生祥秀選手や田中希実選手、北口榛花選手といった日本人選手は惜しくもメダルを逃しましたが、競歩では男女ともに銅メダルを獲得し大きな盛り上がりを見せました。

今回注目の日本人選手 成績

•男子100m走
桐生祥秀、サニブラウン・A・ハキーム 予選敗退
•男子400m走
中島祐気ジョセフ 6位入賞
•男子110mハードル
村竹ラシッド 5位入賞
•女子800m走
久保凛 予選敗退
•女子1500m走
田中希実 予選敗退
•女子5000m走
田中希実 12位
•女子やり投げ
北口榛花 予選敗退
•男子35km競歩
勝木隼人 3位入賞
•女子20km競歩
藤井菜々子 3位入賞

銅メダルを獲得した競歩勢をはじめ、日本代表の選手たちが世界の舞台で懸命に挑む姿は大きな感動を与えてくれました。選手の皆さん、本当にお疲れさまでした。そして素晴らしい感動をありがとうございました。

世界陸上にまつわる豆知識

今大会、大注目だったアメリカのノア・ライルズ選手は100m走では惜しくも銅メダルに終わりましたが、200m走ではウサイン・ボルト選手に並ぶ大会史上2人目の4連覇を達成しました。彼は日本のアニメ「ドラゴンボール」の大ファンで、レース後に孫悟空の必殺技「かめはめ波」のポーズを披露することでも知られています。
また、100m走といえば2009年にボルト選手が出した9.58秒の世界記録はいまだに破られておらず、人類最速の男として名を刻んでいます。
ところで、陸上競技のトラックが400mである理由をご存じでしょうか?

その起源は19世紀後半のイギリスにあり、当時は距離の単位「マイル」に基づき4周で1マイルとなる440ヤード(約402m)のトラックが主流でした。その後、フランスで近代オリンピックが復興する際にメートル法へと切り替えられ、端数を切り捨てて400mトラックが主流となりました。
また、陸上のトラックやスピードスケートのリンク、競輪のバンクなどがすべて左回りなのは、遠心力による心臓への負担を軽減するためとも言われています。
さらに、マラソンの距離42.195kmは、1908年ロンドン大会でウィンザー城からオリンピックスタジアムまでの距離に由来しています。

スポーツとリサイクルの意外なつながり

世界陸上の熱戦を振り返ると、選手たちが限界に挑む姿に胸を打たれます。実はスポーツの舞台にも、私たちの暮らしに身近な「リサイクルの力」が息づいていることをご存じでしょうか。

陸上競技場のトラック舗装にはリサイクルゴムが使われることがあり、スタジアムの観客席には再生プラスチックから作られた椅子が導入される例もあります。また、ユニフォームやシューズ再生ペットボトル由来の繊維で作られるなど、世界的に「持続可能なスポーツ」への取り組みが進んでいます。

日本でもスポーツ庁が「スポーツSDGs」を掲げ、スポーツを通じて持続可能な社会を実現しようという流れが広がっています。スポーツの感動と環境への配慮は、今や切り離せないテーマになっているのです。

ヤマコーもまた、「限りある資源を未来へつなぐ」ことを使命として、鉄・非鉄金属、自動車、OA機器など幅広い分野でリサイクル事業を展開しています。スポーツが未来へ挑戦するように、私たちも資源循環の可能性に挑戦し続けてまいります。

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